HOME > 研究紹介 > 研究テーマ

研究紹介

当研究室では、「感性ロボティクス 〜 ヒトと機械の円滑なコミュニケーション」をキーワードに、心的ストレスを測るコンピュータ、人の気持ちを察して行動するロボットや、ドライバが眠くなる前に警告を発する自動車など、人間と積極的に関わり共存する未来のロボットや機械に求められる感性情報コミュニケーション技術に関する研究を行っています。

現代は「人間重視」「感性社会」などの語句が頻出するほどに、製品設計や情報処理における「感性」の重要性が認識され、「感性」はヒトに関わるシステムにおいて考慮すべき最重要事項とも言われています。外部刺激の知覚・認知から情動や欲求の発生までを含む「感覚から心理までの情報処理プロセス」を「感性」の定義とし、「感性を含む情報」を「感性情報」と定義すると、感性とは人間そのものであり、コミュニケーションの本質は感性情報の伝達に他なりません。「空気を読む」「察しが良い」など、相手の感情や意図を酌むことを意味する言葉が肯定的な意味合いを持つのは、正しく感性情報を伝達し解釈することが円滑なコミュニケーションの要因となっているからです。

人間同士のコミュニケーションと同様に、ヒトと機械の間で相互に「感性情報」を伝達・解釈すると、ヒトと機械の円滑なコミュニケーションがもたらされると考えられています。ヒトと機械の円滑なコミュニケーションを目的として感性情報を生成、伝達、解釈することを、感性情報コミュニケーションと呼称し、それに関する諸技術の集合を、感性情報コミュニケーション技術と呼んでいます。感性情報コミュニケーション技術は、介護福祉支援機器、教育訓練機器、車載機器、ペットロボットなど多方面への応用が期待されている、21世紀のキーテクノロジーなのです。

感性情報コミュニケーション技術分野において、非言語的な感性情報コミュニケーションの重要性に着目したマルチモーダルなヒューマンインタフェースを目指して、身振り、手振りなどのジェスチャ、あるいは顔表情などの視覚的情報により感性情報を評価・推定する研究が報告されています。最近では、ロボットなどへの応用も進んでいます。ただし、個人の性格や場の状況によっては必ずしも感性情報を視覚的に確認できない場合もあり、課題となっています。

一方、自律神経系活動や中枢神経系活動を反映した生体情報から感性情報を評価することも可能です。特に、生体情報は意図的にコントロールできないので、客観性に優れている点が注目されています。ただし、生体情報を感性情報媒体として利用する場合、その計測自体が精神的・物理的負担となることを避けるために、低拘束・非侵襲・非接触計測が必要条件として求められます。顔面皮膚温は、生理・心理状態に依存して変動することが知られています。特に構造上の理由から、鼻部皮膚温度分布の時空間変動は、自律神経系作用の血流変動に起因する温度変化を顕著に表す点、および赤外線サーモグラフィ装置により非接触計測可能な点も相まって、精神的・物理的ストレスが少ない、理想的な感性情報媒体として注目されています。

▼ ポスター1(pdf)
▼ ポスター2(pdf)

△このページのTOPへ

研究テーマ

  • 感性の計測および定量的評価
  • 自動車ドライバーの心身状態の無意識計測技術の開発
  • 感性計測技術の製品デザインへの応用
  • 生体システムにおけるゆらぎの計測とその工学的応用
  • 引き込みを利用した身体的運動の同期/非同期制御とその応用
  • 生体・機械融合システムにおけるバイオフィードバック技術の研究
  • 脳神経系活動計測に基づくUser Context Recognitionに関する研究
  • 超低周波音響信号に基づく情報メディア技術Air Media Technologyの開発
  • 感性計測技術を応用した情報通信機器の開発
  • ウェアラブル生体情報計測による危急事態検出装置の開発

▼ 業績